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山下の眼―ロンドン五輪柔道

 「日本の選手はインタビューしても、みんな同じことを言うのでつまらない。ほかの国の選手は気さくなんだけどね」。ロンドン五輪の会場で、ある外国人記者が僕にこうつぶやました。もちろん、今回の男子金メダルゼロとか、メダルの総数が過去最悪とかそんな事情とは直接関係ありません。でも、選手の顔を見ていて気になったことがあります。
 競技には男子7階級、女子7階級の計14人の日本人選手が出場しました。選手たちは試合を終えると、観客席の前を通過して控室に戻ります。地元イギリスの選手やヨーロッパの選手は勝利を収めた後、観客の方に視線を移して目で応えたり、表情を崩したりして気持ちの余裕を見せていました。ただ、日本人選手は、女子の杉本美香選手(78キロ超級)、松本薫選手(57キロ以下級)をのぞいては、勝ってもまったく緊張した表情を崩さず、黙々と歩いていました。
 競技を終えた後、選手たちは一様に「日本語の声援が聞こえて励みになった」と言います。ちゃんと選手たちの耳に声が届いているのです。柔道発祥の国としてのプレッシャーがたくさんあるのはわかります。ただ、あまりにも自分を追い込みすぎなんじゃないかなと感じました。いわゆる精神論です。

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(メダルを逃した穴井隆将選手)

 男子チームの篠原信一監督は「技術的には金メダルを取れる。だが力の部分、メンタルの部分でまだ足りない」と話しています。90キロ以下級で銅メダルを取った西山将司選手は「まだまだ精神力が弱いな、と。身の丈を知りました」と振り返る。それでは、がむしゃらに我慢する気持ちだけを強くしたら勝てるのでしょうか。西山選手は「たくさん練習すれば勝てるというものではない」とも言っています。
 前述の外国人記者は「何か選手がコントロールされているようだ。コメントはたいてい、『自分の柔道をします』、とか、『悔しかった』ぐらいだから」。当事者の全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長も「選手がコーチを見過ぎている。もっと自分で動ける選手を作らないといけない」と言い、こうした問題点を認めています。

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(予想外のメダルを獲得したイギリスのジェマ・ギボンス選手。グリニッジ出身です)

 外国選手の技術は日本選手と変わらないぐらいにレベルアップしていて、帯を取って力任せに投げる技は少なくなったように思えます。日本選手は、技術や試合運びの研究をすることも必要でしょうが、陽気な国の選手の気持ちの持って生き方やメンタリティーを学ぶことも重要だと思います。これは、日本の会社から飛び出して留学し、のびのびとやっている僕も肌で感じたことです。


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Re: No title

当たりです 小原さんと伊調さんのインタビューで通訳してました:)

No title

ジエマ銀メダルおめでとうございます。とてもうれしいです
Secre

プロフィール

Sho100

Author:Sho100
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 新聞記者を12年やって、2011年9月からイギリス・グリニッジ大学大学院へ。Public Relationsの修士コースで学び、2012年のロンドン五輪で柔道・レスリング担当の公式リポーター。
 柔道3段。TOEIC 945。TOEFL 89(IBT)。
 取材渡航歴:カナダ・バンクーバー(冬季五輪)、インド・ムンバイ(テロ事件)、アフガニスタン(テロ事件)、サイパン(刑事事件)
 得意分野:環境(COP10, Biodiversity)、教育(大学)、交通(ローカル線)
Email: shoy003あっとyahoo.co.jp
Twitter:あっとawesomesho

「当ブログの掲載内容は、私個人の見解によるもので、必ずしも所属する組織・団体の立場や見解を反映するものではありません」

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