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論文執筆の心得 STAP細胞の問題に関連して

 理化学研究所のSTAP細胞をめぐる問題で「論文の書き方」について注目が集まりましたが、僕が留学していたグリニッジ大学の修士コースでは、「ほかの人の文章を無断で引用してはいけない」とみっちり教え込まれました。前期の5コースのうち、1コースは論文執筆の前提となる文献の引用や研究の倫理だけを教えるという徹底ぶりでした。

 このコースは、「Foundations of Scholarship」(研究方法の基礎)という名前がつけられていました。2011年9月から12月の前期に週1回、3時間の授業がありました。まずは、コース内容の紹介文を振り返ってみます。

20140322stap.png
(コースガイドの表紙)

"Scholarship is an intrinsic part of your Masters programme. It underpins all aspects of your study, and is of critical importance when writing essays, reports and your dissertation. Like all skills, however, scholarship needs practice if it is to be learnt, maintained and enhanced."

<研究方法について学ぶことはまさしく修士コースの本質で、論文を執筆していく過程のあらゆる場面でかかわってくること。でも、ほかの技術と同様に技量を保ったり磨いたりしていくためには練習が必要です>

 学位を取ってからも、鍛錬していかないといけないよ、というメッセージに聞こえます。さらに、紹介文は盗作とみなされる行為についても言及しています。

"The course will also remind you of the risk of plagiarism – something which has increased significantly in recent years as a result of the internet. Plagiarism can be defined as “presenting the words or ideas of someone else as your own without proper acknowledgement of the source.” It should be avoided completely."

<このコースでは、Plagiarism(簡単に言うと、盗作という意味)の危険性についても触れます。Plagiarismは近年、インターネットの普及に伴って急激に増えています。「ほかの誰かの言葉やアイデアについて、引用先を記載せずに自分のものとして発表すること」は不正とみなされます。絶対に避けなければいけない行為です>

 かなり強いトーンで警告を発しています。いったん不正がばれると、STAP細胞の問題と同様に、学位の取り消しに発展する可能性もあります。

 それでは、引用先を記載していれば自分の論文の100%が引用だらけでもいいのか、というと、それはダメです。学部レベルならともなく、修士や博士となると自分独自の理論を提案しなければいけません。僕の感覚では、PR修士コースの論文なら少なくとも2~3割は自分の説を入れる必要があります。この独自性の部分によって、点数が決まってくると思います。

 インターネットの普及とともに、論文の不正引用をコンピューターで自動的にチェックするシステムも発展してきています。グリニッジで宿題の論文を提出した際にも、自動的に他の文献から引用してきた割合が表示されました。この割合があまりに多すぎると、チェックの対象となります。

 今振り返ると、「Foundations of Scholarship」の授業は退屈でしたが、意図せずに不正行為に手を染めないためにもこのような授業が大切なのだなと実感しました。



#ご質問などありましたら、お気軽に Sho100のメール shoy003(あっとマーク)yahoo.co.jp へ



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プロフィール

Sho100

Author:Sho100
For English version, please go to
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 新聞記者を12年やって、2011年9月からイギリス・グリニッジ大学大学院へ。Public Relationsの修士コースで学び、2012年のロンドン五輪で柔道・レスリング担当の公式リポーター。
 柔道3段。TOEIC 945。TOEFL 89(IBT)。
 取材渡航歴:カナダ・バンクーバー(冬季五輪)、インド・ムンバイ(テロ事件)、アフガニスタン(テロ事件)、サイパン(刑事事件)
 得意分野:環境(COP10, Biodiversity)、教育(大学)、交通(ローカル線)
Email: shoy003あっとyahoo.co.jp
Twitter:あっとawesomesho

「当ブログの掲載内容は、私個人の見解によるもので、必ずしも所属する組織・団体の立場や見解を反映するものではありません」

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